お世話になった人の事
今日、ふと昔お世話になった人のことを思い出していました。
その人は「車椅子のカウンセラー」といえば知っている人も多いかもしれません。
その人には、講座の作り方やアイデアの活用法、サポートの仕方などを教わりました。
プライベートでも何度か食事をしたりしましたね。
忘れられない出来事が2つ。
一緒に食事に行った時ですが、その人はまあ食べる人で、
「カレーは飲み物」という食べ方をして、デザートをあっという間に飲み干した(ケーキだったんですが、表現が「飲む」が一番適していました)り、まあびっくりしたのをおぼえています。
もう一つ覚えているのが、その人がはじめて単独でセミナーを開催することになった時です
私はお手伝いで参加していたのですが、開始直前になって、私のそばまで来て、私の手を握って笑いかけてきたんです。
私はびっくりしました。
この人は何をしているんだろう、とね。
今ならその気持ちは理解できます。
ただ、当時はまだカウンセラーにもなっていない時期でしたので、手を握った意味が分からなかったんですよね。
今となっては、あのときの事を聞く事もできなくなってしまいましたが。
去年、その人がなくなった連絡を受けたとき、私は和歌山にいました。
現場を離れる事もできず、ただ、呆然と立ち尽くしていたのを思い出します。
それよりも、なぜ突然思い出したのでしょうね。
特に何かがあったわけではないんですけどね。
でも、ふと感じたのは、もし、私が消えていなくなったら、私の事を知っている皆さんには、楽しかった事だけを覚えておいてほしいな、と。
もちろん私のせいで嫌な思いをした人もたくさんいますから、そんな人は「ざまあみろ」とか「別に」と思う事でしょう。
それはそれでかまいません。
しかし、私は泣かれるよりも笑われた方がいいですからね。
その人との思い出に出てくる顔は、いつも笑っていました。
私もそんな風に、笑っている顔を思い出してもらえるようなら、本望といえるでしょうね。
そんな風に人と関わっていけたらいいなぁ、としみじみと感じました。
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