2015/08/23

自死について

今日はちょっと重い話になります。

 

Facebookの記事で「自殺について誤解されている5つのこと」という記事を目にしました。

 

http://www.huffingtonpost.jp/yumiko-sato/suicide-misconception_b_7993402.html

 

まあ私も過去何度か自死を試みた経験がありますから、書いてあることはよくわかります。

 

自死をほのめかす、という行為にはきちんとした理由や目的があるんですよね。

 

大きく分ければ三つあります。

 

ひとつは、意識を自分に向けさせるため。

二つ目は、『賭け』です。

 

一つめは、自分に意識を向けてもらう、注目してもらうことが目的で、この場合死ぬことが目的ではなく、わかってもらうことや、自分から意識が離れてしまった人を自分にもう一度引き寄せるために行うことが多いですね。

この場合、目的が「自分に意識を向けさせる」ことであって、死ぬことが目的ではありません。

ただ、まれに死に至ってしまうことがあります。

ちょっとやりすぎてしまったときです。

 

ちょっと長い時間二酸化炭素を吸い過ぎたとか、ちょっと薬を飲み過ぎたとか、ほぼ事故に近いんですよね。

 

二つ目は、本当に死を考えている人ですね。

どこかで現状や未来に絶望していて、心の土丘で「死」を選択しているのですが、最後の最後で自分にチャンスを与えるんですよ。

それが、一般的に「サイン」と呼ばれるものです。

 

このサインに気が付いてもらえたら、自死を思いとどまろうという賭けをするんです。

ただ、多くの場合は気づいてもらえないことが多く、そのまま死に至ることもあります。

 

中には、助けを求めても理解されなかったり助けてもらえなかったとき、そこで絶望して死に至る、というケースもあります。

 

実は、気づくのってすごく難しいんですよ。

そういう謎解きのような「サイン」を出しますからね。

 

そのほかには、自分の現状を変えるには死ぬしか方法がない、と思う人もいますし、最近では復讐するために「死」を選ぶ人もいます。

 

すごく嫌な話をしますが、今から20年以上前に、こんなことがありました。

電車に乗っていたら、とある女子高の生徒たちが、こんな話をしていたんです。

「○○ちゃん、自死したんやって。」

「ああ、あの子なぁ。死ぬと思ってたわ。生きとったってしゃあないしなぁ。」

まあ実際にはちょっと脚色していますが、こんな感じの話をしていたわけですよ。

 

この話を聞いて、自死自体が周りに及ぼす影響って、自分を愛してくれている人以外には及ばないんだと感じましたね。

 

自分が自死してつらい思いをするのは、自分を愛してくれた人たちであって、自分のことをどうとも思っていない人や自分が嫌っている人は、なんら精神的に影響を受けないんですよね。

 

最近では、社会的に影響をうけるようにはなってきているようですが、それでも自分が思っているような影響が及ぶ人は、やっぱ自分を愛してくれていた人たちだけなんですよね。

 

それがわかるようになってからは、私自身自死をしようとは思わなくなりました。

消えたいとは思いますけどね(笑)

 

ただし、愛する人たちに復讐する場合は、自死はかなり効果がある方法といえるかもしれません。

 実は、三つめがこの「復讐」なんですよね。

 

いかにして自死を食い止めていくのか。

方法論ではなく、「ハート」が大切なのかもしれないと私は感じています。

 

答えを出すことではなく、自死について考えてみることが、大切なことなのかもしれませんね。

 


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