21年前(2)
この内容は、昨年1月にメーリングリストで連載したものです。
余談ではありますが
2015年1月19日
TBS系列で
『テレビ未来遺産 ORANGE ~1.17 命懸けで闘った消防士の魂の物語~』
というドラマがありました。
オレンジとは、救急隊員の服の色の事です。
阪神大震災で活動した特別救助隊のお話です。
元々は舞台だったのですが、反響があり、テレビドラマ化となったそうです。
当時宝塚市では、人口20万人に対して、救急車が4台しかなかったと聞いています。
経費削減の最中だったんですよね。
そのタイミングであの地震ですからね。
伊丹市は自衛隊と災害協定を結んでいて、全く連絡がつかなくなった状態で、伊丹駐屯地の自衛隊員が独自の判断で救助にあたったそうです。
尼崎市では、60億円の費用を投じて、防災用の施設を建設していたんです。
ずいぶんと周りからはたたかれたそうで、「そんな無駄なものにお金を使って」といわれていたのが、いきなり役に立ったそうです。
さて、神戸市では。
当時、神戸市には約1000人の消防隊員がいたそうです。
人口150万人に対してですよ。
多いか少ないか、それは皆さんの感性にお任せします。
ただ、神戸市だけでも被災者は100万人近くなります。
そこから先は、みなさんテレビでもご覧になったことでしょう。
このときの幾人かの消防隊員たちが、のちに仕事ができなくなるという問題が発生したんですよね。
PTSDです。
日本で大々的に取り上げられたのは、このときからなんですよね。
震災は、たくさんの事を私たちに教えてくれました。
ボランティア元年といわれ、ボランティア意識が高まったのもこのときからですし、心の問題がクローズアップされたのも、震災からなんですよね。
日本のカウンセリングの環境が大きく変わったのも、このときがスタートかもしれませんね。
続きます。
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